
趣 旨
かけがえのない古典芸能を過去から現代、現代から未来へとつなげていくシリーズです。
どんなに芸が良くても継承が上手く出来ないと、その芸能は途絶えてしまいます。
長い時間を掛けて研鑽を重ね、修得した自分の芸を次の世代に受け渡していく。
その積み重ねによって、古典芸能は存続し、輝き続けることができるのです。
伝統の芸をしっかりと受けつぎ、古典芸能を今に時代に、そして未来に生かす、
世代を超えた芸の継承と広がりを披露します。
第三回 古典芸能を未来へ
〜至高の芸と継承者〜
長 唄
長唄は日本を代表する古典芸能。歌舞伎の音楽として、芝居の題材や時代の
ニーズに合わせて、能、狂言、浄瑠璃、民謡、流行歌(はやりうた)など…
日本のあらゆるジャンルの音楽要素を吸収しながら発達した文字どおり
日本の伝統音楽の集大成です。
人間国宝・杵屋勝国の長唄の至芸と、その芸を受け継ぎ、時代の長唄を担う
杵勝会の若手が芸の継承を披露します。
世界的ファッションデザイナー・コシノヒロコの舞台美術が古典に新風を吹き込みます。
特別ゲストとして、当代一の女形の人間国宝・坂東玉三郎丈が長唄の名曲『高尾懺悔』を
舞い舞台に華を添えます。